LOGIN俺、レオン・シルヴァーナ・ユウマ・レグナス、7歳。 エリクサー・アカデミア1年A組、ルーム・オーロラ所属。 この学校に入って、3ヶ月が経った。最初は、 「お姉ちゃんがいないと寂しい」って、 毎晩ベッドで泣きそうになってたけど、 今はもう慣れた。 いや、 むしろ、この部屋のメンツが、 新しい“家族”みたいになってる。ルーム・オーロラの5人。 みんな、顔がヤバい。 鏡の前に立ったら、 自分の顔が5倍に増えてるみたいな部屋だから、 毎日イケメンだらけで目が痛い。- ルカ:銀髪金目、王子様。いつもみんなをまとめようとするけど、実は甘えん坊。 - カイ:黒髪赤目、悪魔系。悪戯好きで、俺の大事なところを一番触りたがる。 - リオ:金髪碧目、天使系。優しいけど、意外と好奇心旺盛。 - シエル:紫髪紫目、妖精系。みんなの“研究”で一番冷静にメモ取る。 - ユキ:白髪青目、雪男系。クールだけど、触ると意外と熱い。俺は黒髪虹目で、みんなから「お姉ちゃん系」って呼ばれてる。 お姉ちゃん(ミライ)の話をするたび、 「どんな美人!? 写真見せて!」って大騒ぎになる。夜10時。 ルーム・オーロラの“秘密の時間”が始まる。部屋は鏡張りで、ホログラムが星空を映してる。 布団を全部くっつけて、 6人で輪になって座る。「今日もやるか?」 ルカがニヤニヤしながら言う。「もちろん! レオンの成長記録取らなきゃ!」 カイが悪戯っぽく俺を指差す。俺はため息ついて、 「またかよ……」 って言いながら、パジャマのズボンを下ろす。大事なところ、まだツルツルで、 みんなのと比べて小さいけど、 最近、触るとすぐ硬くなる。「うわ、今日も可愛い!」 リオが天使の
俺の名前はレオン・シルヴァーナ・ユウマ・レグナス。 今年で7歳になった。 今日から、ネオ・ルミナスの超名門校〈エリクサー・アカデミア〉の1年生だ。 この学校は、 「イケメンしか入れない」って本気で言われてる。 入学試験は顔面偏差値と遺伝子検査と、 あと「お姉様方がキャーキャー言った回数」らしい。 お父様が「冗談だろ?」って笑ってたけど、 実際、合格通知と一緒に「お顔立ち優秀賞」の盾が届いた。 入学式の朝、 お母様が泣きながら俺の制服の襟を直してくれた。 お姉ちゃん(ミライ)は、 「レオン、女の子にモテすぎたらお姉ちゃんに報告しなさいよ?」 って、ちょっと拗ねた顔で言ってた。 で、お父様は俺の頭をぐしゃぐしゃ撫でて、 「男は強くて優しくな」って一言だけ。 寮は全寮制。 1年生は6人部屋。 日曜しか帰れない。 俺の部屋は〈ルーム・オーロラ〉。 入った瞬間、 「うわ……全員イケメンすぎる……」 同室の5人は、 - 銀髪金目の王子様系・ルカ - 黒髪赤目の悪魔系・カイ - 金髪碧目の天使系・リオ - 紫髪紫目の妖精系・シエル - 白髪青目の雪男系・ユキ 全員が、 雑誌から飛び出してきたみたいな顔してる。 しかも全員、 入学式の日にすでに「俺の嫁」発言を連発してる女子に囲まれてた。 俺は、 「お姉ちゃんがいるから結婚はまだいいや」 っ
ネオ・ルミナスに移住してちょうど1ヶ月が経った頃。星見の塔の最上階・天鏡の間。ユウマは、朝のルーティンで天鏡の前で瞑想していた。 すると、鏡面が突然金色に輝き、 管理者の声ではなく、 もっと古く、もっと深い“何か”の声が響いた。『ユウマ・シルヴァーナ。 お前はすべての世界を繋ぎ、守り抜いた。 故に、最後の贈り物を授けよう』瞬間、 ユウマの体を、 純粋な金色の光が貫いた。痛みはない。 ただ、 細胞の一つ一つが、 永遠に新しく、 永遠に若く、 永遠に“生き続ける”感覚が宿った。──ホイミー。 不老不死の加護。ユウマは自分の手を見つめた。 傷一つない。 どれだけ時間が経っても、 この体は老いず、 死なない。「……俺だけ?」 鏡に映る自分の姿は、 確かに三十代後半のまま、 一秒も歳を取っていない。その能力は、 リアナにもミライにもレオンにも、 伝わらなかった。ユウマだけが、 永遠に“今”のままでいることになった。~同じ頃・保育園~レオン(3歳)は、 ネオ・ルミナスの最新式保育園に通い始めていた。園は鏡とホログラムでできた遊び場で、 子供たちは自由に走り回っている。休憩時間、 レオンは友達のキヨト(同い年)と二人で、 トイレの個室に隠れて、 小さなズボンを下ろした。「ほら、見て! お父様に洗ってもらうと、こうなるんだよ!」レオンの小さなそれは、 ぴくぴくと反応し、 みるみる硬くなっていく。キヨトは目を丸くして、 興味津々で見つめる。
・星鏡温泉郷・最終日の朝 雪は夜のうちにすっかり上がり、 空は透き通った冬の青に変わっていた。 鏡の屋根に積もった雪が朝日を浴びて、 無数の小さなダイヤモンドのように瞬いている。 露天風呂の湯けむりが立ち上り、 雪景色と溶け合う光景は、 まるで絵本の中のページのようだった。 ・最後の朝風呂 家族四人だけの時間 旅館最上階の、完全貸切の鏡張り露天風呂。 四人は誰も口に出さなくても、 「最後に、もう一度だけ」と同じ気持ちで、 自然とここに集まっていた。 湯船は大きな円形で、 中央に小さな鏡の島が浮かんでいる。 雪がちらちらと舞い、 熱い湯に触れるとすぐに溶けて、 ぽつり、ぽつりと小さな音を立てる。 ユウマが最初に湯船に入り、 レオンを抱っこしてゆっくりと肩まで浸かった。 「おおー! あったかーい!」 レオンはすぐに大はしゃぎで、 小さな手で湯をぱしゃぱしゃと叩く。 リアナはユウマの背中にぴったりと寄り添い、 濡れた黒髪を耳にかけながら、 幸せそうに息を吐いた。 「……三日間、夢みたいだったね」 「うん。 また来よう。次は夏がいいな」 ミライは少し離れた場所で、 湯船の縁に肘をつき、 雪景色を眺めていた。 黒髪が濡れて首筋に張り付き、 白い肩がほんのり桜色に染まっている。 湯気の中で、 彼女の
星鏡温泉郷・2日目 朝朝は雪が深々と降り積もっていた。 鏡張りの屋根に白い雪が乗り、 露天風呂の湯けむりと混じって、 まるで夢の中の風景のようだった。・朝の貸切露天風呂6時半。 家族4人だけの、完全貸切の露天風呂。ユウマ、リアナ、ミライ、レオン。 誰も他にいない、 本当に家族だけの空間。雪がちらちらと舞い、 熱い湯に触れるとすぐに溶けてしまう。レオンはユウマの膝の上で、 「ゆきー! ゆきー!」と大はしゃぎ。リアナはユウマの背中にぴったりと寄り添い、 湯の中で肩を揉みながら微笑んでいる。ミライは少し離れた場所で、 湯船の縁に肘をつき、 雪景色を眺めていた。黒髪が濡れて首筋に張り付き、 湯気の中で白い肌がほんのり桜色に染まる。「……雪、きれいだね」 ミライがぽつりと呟く。リアナが優しく声をかける。「ミライ、こっちにおいで。 もっと温まらないと風邪ひくわよ」ミライは少し照れながら、 両親の間に滑り込む。レオンがすぐにミライの腕にしがみついて、 「お姉ちゃん、あったかーい!」 と笑う。ユウマは娘の肩を抱き、 静かに言った。「昨日は、よくレオンの面倒見てくれたな。 ありがとう、ミライ」ミライは頬を染めて、 小さく首を振る。「……私、楽しかったよ。 レオンが喜んでくれると、 私も嬉しくて」リアナが娘の黒髪を撫でながら、 少し心配そうに呟いた。「ミライ、最近ちょっと痩せた? ちゃんと食べてる?」ミライは苦笑いして、 湯の中で自分の胸元にそっと手を当
ネオ・ルミナスの冬、 ユウマ一家は久しぶりに家族四人で休暇を取った。この世界では、法律という概念がほぼ消滅していた。 AIと鏡の監視網が完璧すぎて、犯罪は起こりようがない。 街は清潔で、人々は互いに信頼し合い、 「治安が良すぎる」ことが日常だった。だからこそ、 「家族だけで、誰にも邪魔されずに過ごす時間」は、 とても貴重だった。行き先は、 ネオ・ルミナリス郊外にある「星鏡温泉郷」。 鏡でできた岩肌から湧き出る温泉と、 空に浮かぶ露天風呂が自慢の、 最高級のリゾートだった。到着した日は、雪がちらついていた。旅館の個室離れに案内され、 四人はすぐに浴衣に着替えた。「わぁー! お風呂、広いー!」 レオン(3歳)は、裸でぱたぱた走り回る。室内には、家族専用の大きな貸切風呂。 鏡の壁に囲まれ、 湯けむりと雪景色が幻想的に映る。ユウマはレオンを抱き上げ、 湯船の縁に座らせた。「レオン、今日はお父さんが体を洗ってあげるぞ」 「うん!」リアナとミライは、 少し離れた場所で湯に浸かっていた。リアナは久しぶりに娘の裸を見た瞬間、 小さく息を呑んだ。ミライは十九歳。 黒髪は肩まで伸び、 腰のくびれはくっきり、 脚は長く、 女性的な曲線は確かにあった。でも、胸は…… 相変わらず控えめで、 ほとんど膨らみがなく、 下の毛も薄く、 まるで成長が止まったような印象だった。(……ミライ、まだこんなに……? もしかして、私たちの子だから…… 普通の成長とは違うのかしら)リアナの胸に、 母親としての不安がよぎる。一方、